近年の卒論・修論テーマ


令和5年度

・課題研究
ヒラメ受精卵における浮力及び油球と卵黄吸収期にみられる死亡や孵化時の形態的異常との関連性
標識再捕および環境DNA分析による希少種アカメの稚魚成育場調査

・修士論文
魚類において一部の血管が黒化する時期と場所の検討
血縁情報に基づく希少種ネコギギ再導入集団の個体数および各個体の由来となる飼育家系の推定
マツカワにおける個体ごとの成長と形態異常の関連性の検討

・博士学位論文
海産絶滅危惧魚類アカメの遺伝的集団構造の解明および集団サイズの推定

令和4年度

・課題研究
アカシタビラメ・デンベエシタビラメ類の集団構造分析とそれにより明らかになった西日本の複数地域における系統間交雑

・修士論文
魚類の卵黄吸収期にみられる死亡要因の検討
ワキンの異常黒化(黒ソブ)の出現や消失を促進する要因の検討
ゲノムワイドSNPを用いた有明海産絶滅危惧魚類の近過去の個体数動態推定
希少種ネコギギの移殖集団における遺伝的多様度および個体数のモニタリング

令和3年度

・課題研究
改修工事に伴う環境変化が塩性湿地とその隣接河川の魚類に及ぼす影響
魚類の筋肉中にみられる黒化した血管の検討
マツカワにおける白化の出現と性比の偏りの防除にむけた基礎的検討

・修士論文
マツカワの性比と体色異常に及ぼす飼育密度と水槽底面の影響
ヒラメ稚魚の無眼側黒化に生じる個体差を受精卵の由来から説明する試み
ヒラメ着色型黒化の簡便な防除法の検討および生産・流通過程における黒化ヒラメの評価に関する調査
河川との間の接続状態が塩性湿地の水質および魚類の餌環境に及ぼす影響
遺伝的多様性の極めて低い希少種ネコギギの移殖集団における全ゲノム分析による家系推定

令和2年度

・課題研究
コルチゾル投与がヒラメの受精卵や孵化仔魚に及ぼす影響
ワキンの異常黒化(黒ソブ)の出現・消失と形態学的特徴
塩性湿地が隣接河川の汽水環境維持および魚類相に与える影響
絶滅危惧種ヤマノカミの仔稚魚出現数経年変化と遺伝的分析に基づく集団サイズ変動の推定

・修士論文
河川からの導水経路の変更が塩性湿地の水質環境と仔稚魚に与える影響
ゲノムワイド1塩基多型に基づく絶滅危惧魚類アカメの高精度集団構造解析

令和1年度

・課題研究
網敷き飼育によるヒラメの着色型黒化の防除 −効果的・効率的な網敷き方法の検討−
着色型黒化と体型とに生じるヒラメの個体差をコルチゾル調節から説明する試み
筑後川河口域における有明海特産種ハゼクチの仔稚魚出現数と遺伝的多様度の経年変化
気仙沼市の震災湿地における水交換率操作実験に伴う動物プランクトン相の変化

・修士論文
気仙沼舞根湿地を中心とする河口域生態系における魚類の分布とハビタット間移動
飼育シロギスの骨格異常とストレス応答ホルモンの関連性

平成30年度

・課題研究
気仙沼市舞根湾における東北地方太平洋沖地震後の小型底生魚類群集の経年変化
受精卵の由来がヒラメ稚魚の着色型黒化に与える影響
マイクロサテライトDNA分析による希少海産魚アカメの保全遺伝学的研究
砂や網を敷くことで良質なマツカワ種苗を生産する試み

・修士論文
沿岸性の強さが海産魚の遺伝的集団構造形成に与える影響の解明

平成29年度

・課題研究
東北地方太平洋沖地震により形成された塩性湿地における仔稚魚の移出入動態
有明海におけるハゼクチ-マハゼ間の交雑に関する研究
シロギス飼育魚の仔稚魚期における形態異常とストレス応答ホルモンの関連性
水槽に網を敷くことによるヒラメ着色型黒化の抑制および天然魚の形態にさらに近づける試み

・修士論文
ヒラメ着色型黒化の内分泌機構
東北地方太平洋沖地震により新規形成された塩性湿地における仔稚魚の摂餌生態

平成28年度

・課題研究
ヒラメ着色型黒化の個体差をコルチゾル分泌と卵の由来から説明する試み
人工飼育シロギスにおける骨格形成,およびコルチゾルの影響の予備的検討
有明海におけるエツCoilia nasusの保全遺伝学的研究

・修士論文
北太平洋産ユメカサゴ属魚類の分類学的研究
鱗の移植実験によるヒラメ無眼側黒化の拡大機構の検討
水槽底面の凹凸によるヒラメ着色型黒化の抑制

平成27年度

・課題研究
舞鶴市伊佐津川におけるハゼ科魚類の生息場所利用とこれに関わる環境要因激
コルチゾルおよび黒色素胞刺激ホルモンの投与がヒラメ着色型黒化に及ぼす影響
東北地方太平洋沖地震により新規形成された塩性湿地の仔稚魚相

・修士論文
タラバガニ幼生の生残と形態異常に及ぼす卵の由来と内分泌系の重要性
マツカワにおいて高密度飼育がコルチゾル産生能と体色異常に与える影響

平成26年度

・課題研究
砂敷水槽によるヒラメ着色型黒化防除の機構-ストレス応答ホルモンと外部環境刺激
北太平洋産ユメカサゴ属3種の形態的特徴と分布
自家移植鱗周辺の形態観察によるヒラメ無眼側黒化の拡大機構

・修士論文
飼育下アカガレイにおける多様な形態異常の出現機構-成長とストレスの関与の可能性

平成25年度

・課題研究
タラバガニ幼生においてみられた早期沈降,形態異常及び生残率の関連性
マツカワにおいて仔稚魚期の飼育密度が体色異常とストレス応答ホルモン産生能に及ぼす影響
カワハギの摂餌における照度閾値
ウグイの生残と鰓蓋拍動数に及ぼす水温と塩分の影響

・修士論文
ヒラメ着色型黒化の進行と停止の機構について
自然および移入分布域におけるスズキとタイリクスズキの交雑に関する研究

平成24年度

・課題研究
マナマコの日周活動性,馴致,及び餌場学習の検討
飼育下のアカガレイに見られる多様な形態を眼と体色の組み合わせの異常によって説明する試み

・修士論文
ヒラメの傷は元通りに治るとは限らない - 白い体表が黒く修復される要因を探る
マツカワ変態期における2種の黒色素胞発現およびメラニン凝集ホルモン(MCH)感受性の検討
アバチャン(カジカ亜目クサウオ科)の形態学的・遺伝学的研究

平成23年度

・課題研究
ヒラメ無眼側への着色型黒化の進行過程
外来海産魚による遺伝的撹乱の検討
人工種苗マナマコの成長に伴う日周性の変化
Morphological variation in a gobiid fish, Luciogobius guttatus Gill, 1859 from Japan (Teleostei: Gobiidae)

・修士論文
クロデメキンとワキンにおける形態形成過程の相違−クロデメキン特有形態の解釈−
ウシノシタ類の遺伝的・形態的分化

平成22年度

・課題研究
ヒラメの白い無眼側体表が傷修復によって黒くなる現象について
祖先的なカレイ目魚類ボウズガレイの親魚適性の検討
Two morphotypes of Pempheris nyctereutes (Pisces: Pempheridae) based on the specimens from the Pacific coast of southern Japan

・修士論文
変態完了後のヒラメ無眼側に発現する黒化(二次黒化)-発現過程の解析と黒化部位の特徴

平成21年度

・課題研究
クロデメキンの形態形成 - ワキンとは異なる特有形態の確立過程
有明海産ワラスボの遺伝的多様性の分析および韓国産との比較
由良川河口域における植物プランクトン群集の季節変化

・修士論文
ヒラメ変態期の形態変化におけるアポトーシス関与の可能性
異体類体色異常の発生機構−成長履歴等からの検討
南日本太平洋沿岸におけるアジ科シマアジPseudocaranx dentexの2型の比較
石川県能登半島周辺におけるフサカサゴ科魚類キツネメバルとタヌキメバルの遺伝的・形態的差異

平成20年度

・課題研究
由良川天然遡上アユの孵化時期と成長
カワハギの餌料としてのミズクラゲの有効性
東アジア産のハゼクチAcanthogobius hasta2型についての研究
若狭湾西部(丹後海)のベントス群集

・修士論文
和歌山県古座川河口域周辺におけるカマキリCottus kazikaおよびカジカ小卵型C. pollux SE仔稚魚の分布・分散の比較
有明海筑後川におけるエツの産卵および仔稚魚の生残に河川流量が及ぼす影響